私の真っ直ぐな視線に耐えられなくなったのか、紫電さまは崩れ落ちるようにして座り込んだ。

「……この話は、また今度にしよう。もう色々と、精神的に瀕死だから……これ以上は勘弁して……」

「はい。旦那様。もう、おうちに帰りましょう」

 がっくりと落ち込んでしまった紫電さまに、私はクスクスと笑って手を差し出した。

Fin