駅へと向かうバスのなかで、大雅に何度も電話をしたけれど電源が切られているらしく、留守番電話にもならない。
今ごろ事故に遭っていたらどうしよう。
やたらのんびり走るバスに、どんどん焦りばかりが大きくなっていく。
『パラドックスな恋』が叶人の見た夢の内容だったなんて、まだ信じられないよ。
長谷川さんに小説にしてもらうことで、叶人はなにを伝えたかったのだろう。
「どうして私なんかを……」
ずっと叶人のことを考えないようにしていた。
生きている間もそっけなかっただろうし、病気になった彼のことも気づかぬフリをした。
お見舞いに行っても世間話を少しするだけ。
亡くなったあとに苦しんだとしても、その姿は誰にも見せないようにしていた。
周りから見れば冷たいって思われていたかもしれない。
叶人のことを直視しなかった私の幸せを願ってくれていたなんて……。
そんな資格、私にはないのに。
涙がこぼれても、このままうずくまっていてはいけない。
今日これから雨星が降るなら、絶対に大雅を助けなくちゃ。
そうしないと叶人の気持ちに今度こそ応えないことになってしまう。
ふと、日葵の顔を浮かんだ。
日葵は今ごろ大雅のことを考えているのだろうか。それとも見送りに行ったのかな。
大雅が私の人生に登場してから、私は彼ではなく優太への恋心に気づいてしまった。
そう考えると、今や『パラドックスな恋』の主人公は私じゃなく、日葵になっているとも言える。
ふたりは幼なじみで、病気という壁がふたりの間に立ちふさがっていて……。
気づくと駅前に到着していた。
下車しカサを広げると、さっきよりも細い雨が駅前に降り注いでいる。
「あれ……」
もし主人公が日葵になっているとするならば、事故に遭う対象も変更になっている可能性があるかもしれない。だとしたら日葵の身も心配だ。
メッセージを打つのももどかしく電話をかけるけれど、七回コール音がしたあと、留守番電話に切り替わってしまう。
今さらながら気づく自分が情けなくて涙があふれてくる。
交差点の前まで急ぎ、電信柱に隠れてスマホを開くと『パラドックスな恋』は更新されていた。
「そんな……どうして」
カラカラに乾いた喉でつぶやき、もう一度その文章を読む。
□□□□□□
ああ、車道に倒れこんだんだ。体を起こそうとしても力が入らないよ。
大雅の靴が、薄くなる世界で見えた。その向こうに光っているのはなに?
強い力で大雅に腕を引っ張られる。
――ギギギギギギギ。
悲鳴のようなブレーキ音、大きな塊が視界いっぱいに広がった。
それが車だとわかったときには、怪物のような光が私を捕らえていた。
(つづく)
□□□□□□
もし現実世界での主人公が代わっているのなら、日葵が危ない。
もう一度電話をかけようと、画面を切り替えるのと同時に着信を知らせる画面になった。
【着信 日葵】
慌てて通話ボタンを押し、スマホを耳に当てた。
「日葵。日葵っ!」
『ちょっといきなり大声出さないでよ。びっくりするじゃん』
「日葵、無事なの!? 今、どこにいるの?」
あたりを見渡しながら尋ねるが、近くにはいないみたい。
カサが足元で転がっていても、今は日葵の身のほうが心配だ。
『待って待って。悠花、どうしたの? 先に電話かけてきたのはそっちでしょ』
「そう、そうなの。交差点にいないよね? もしいるならすぐに逃げて。お願い――駅前には来ない……で……」
もう泣いているのか雨に濡れているのかわからなくなる。
しばらく無言が続いたあと『やだな』と笑う声がした。
『あたし、こう見えても約束は守るんだから。あれ以来、雨の日には、駅前に寄ってないって』
よかった……。ようやく安堵の息がつけた。
ふと、日葵のうしろでアナウンスの声が響いていることに気づいた。
「日葵、今どこにいるの?」
『空港だよ』
「空港?」
日葵の照れた笑い声がスマホから耳に届いた。
たしかにアナウンスの声は空港っぽい。
『大雅のお見送りに来たの。もう飛行機に乗って出国しちゃったけどね。これから大雅のお母さんの車で家に帰るところなの』
今度は私が黙る番だ。
『実はさ、どうしても最後に見送りに行きたくて、勇気出してお願いしたの。そしたらOKしてくれてね』
「え、そうなんだ」
『告白はしなかったよ。これから治療で大変だろうから重荷になりたくないし、それに……少しすっきりしてるから』
日葵の言葉はきっと本心だ。
久しぶりに聞く明るい声に、その場に座りこんでしまいそうになるほど緊張の糸がとけている。
『例の小説のことだよね。安心して、しばらくは駅前に大雅が来ることはないから』
「うん。でも……」
『最初に悠花が話してくれたとき、信じてあげられなくてごめん。でも、今はちゃんと信じてるから』
わけのわからない話なのに信じてくれる友だちがいる。
それだけで、心に明かりが灯るよ。ありがとう、日葵。
通話を終え、時計を確認すると午後五時を過ぎるところ。
ふいに世界が色を変えた気がした。
雨雲は東へ流れゆき、西には夕日が輝いている。
雨は――まだ降っている。
真上から徐々に藍色を濃くする空に、一番星が見えた。
雨と夕焼けと星が同時に存在している空は、ただただ美しかった。
こんな不思議な空を、優太と一緒に見たいな。
私の恋心は、これからどんどんあの星のように輝き出すのだろう。
日葵が前に言ってた『この気持ちが消えないほうが、もっと悲しくなる日が来る』の意味が痛いほどわかるよ。
恋は、なんて強くて弱くてまぶしくて悲しいんだろう。
どんどん暮れていく空の下、夕焼けは夜に負けそうになっている。
私の姿も同じように夜が消していくのだろう。
……帰ろう。
大雅はもうアメリカへ発ってしまったし、現実が変わったことで事故は起きない可能性だってある。
少し軽くなった気持ちでふり向くと、目の前に――優太がいた。
上下黒のジャージ姿の優太が、
「うわ、悠花」
と、遅れて驚いている。
彼の持つ黒いカサから雨粒がパラパラとこぼれ落ちる。
「なんで……」
「それはこっちの台詞。大雅の見送りに行ってきたのか?」
濡れないように私の頭上にカサを移動させてくれる優太。
「ううん、違う」
ちょうど優太のことを考えていたとは言えず、あいまいに首を横に振る。
遠くで、警告音が聞こえた気がした。
「俺は部活の帰り。さっきの空見た? なんか、不思議な色だったよなあ」
そう、おかしな天気だったよね。
でも雨星は見つけられなくて……。
「待って」
思わずそう言った私に優太が不思議そうな顔をした。
小説のなかで事故に遭うシーンは、不思議な天気だった。
雨と夕焼けが同時に空に出現していて……。
――まるで今の空のように。
「優太……」
きょとんとする優太の向こうに、雑貨屋のウインドウがある。
交差点が映像のように映し出されている。
横断歩道が赤から青に変わると同時に、まぶしい光に目がくらんだ。
ギガガガガガガガガ!
地面からつんざくような大きな音がし、ウインドウになにかが映った。
ふり向くと、黒い車が弧を描くようにスリップしながらこっちに向かってくる。
誰かの叫ぶ声、クラクション、激しい痛みにガラスのくだける音が重なる。
――気づけば、私は仰向けに倒れていた。
容赦なく雨が顔に降り注いでいる。髪も服もびしょびしょに濡れなのに、体が起こせない。
ふいに誰かが私の肩を抱くように起こしてくれた。
優太……?
見ると、知らない女性が雨に濡れるのも構わず、私になにか叫んでいる。
ごめんなさい。
キーンと耳鳴りがしていて、うまく音が聞こえないの。
腰をぶったのだろう、すごく痛くて泣きそうになる。
視線を前に向けると、車体の前方部がひしゃげた黒い車があった。
粉々に砕けたショーウインドウが星のように光っている。
「優太……」
優太はどこなのだろう。
そういえば、さっき優太に突き飛ばされたような気がする。
女子を転ばせるなんてひどすぎる。文句を言ってやらないと。
――ザアアアア
音量を徐々にあげるように雨音が近づいてきた。
近くに立っていたサラリーマンがスマホに向かって叫んでいる。
「救急車をお願いします! 事故です。ええ、はい――運転手を含めて三名かと」
私は大丈夫だよ。たぶん、どこもケガがないと思うから。
もう一度視線を前に戻すと、
「え……」
つぶれた車体の横に転がっていたのは、さっき優太が持っていたカサだった。
「ウソ……。え、優太?」
立ちあがろうとしてそのまま前に転んでしまう。
目の前で雨粒が激しく跳ねている。
体を起こそうとしても力が入らない。
……ウソだよね。そんなの、ウソだよね?
「優太。優太っ!!!」
「危ないから動かないで」
女性の手を振りほどき、這いつくばりながら車の前へ行く。
神様お願い、そんなのイヤだよ。
お願いだから、こんな物語にしないで!
煙をあげる車体と壁の間に、なにか見えている。
これは……誰かの足だ。薄暗くてわからないけれど、これは黒いジャージ?
隣には靴が転がっている。
そんなはずはない。事故に遭うのは大雅で、優太じゃないはず。
その人は、優太と同じようなジャージを着ていて、優太と同じような靴を履いていて、足首には――赤いミサンガが巻いてある。
「優……太……」
視界が塗りつぶされるように暗くなっていく。
悲鳴も、足音も、雨音でさえも闇に吸い込まれていくよう。
真っ暗になった世界は、やけに静かだった。
今ごろ事故に遭っていたらどうしよう。
やたらのんびり走るバスに、どんどん焦りばかりが大きくなっていく。
『パラドックスな恋』が叶人の見た夢の内容だったなんて、まだ信じられないよ。
長谷川さんに小説にしてもらうことで、叶人はなにを伝えたかったのだろう。
「どうして私なんかを……」
ずっと叶人のことを考えないようにしていた。
生きている間もそっけなかっただろうし、病気になった彼のことも気づかぬフリをした。
お見舞いに行っても世間話を少しするだけ。
亡くなったあとに苦しんだとしても、その姿は誰にも見せないようにしていた。
周りから見れば冷たいって思われていたかもしれない。
叶人のことを直視しなかった私の幸せを願ってくれていたなんて……。
そんな資格、私にはないのに。
涙がこぼれても、このままうずくまっていてはいけない。
今日これから雨星が降るなら、絶対に大雅を助けなくちゃ。
そうしないと叶人の気持ちに今度こそ応えないことになってしまう。
ふと、日葵の顔を浮かんだ。
日葵は今ごろ大雅のことを考えているのだろうか。それとも見送りに行ったのかな。
大雅が私の人生に登場してから、私は彼ではなく優太への恋心に気づいてしまった。
そう考えると、今や『パラドックスな恋』の主人公は私じゃなく、日葵になっているとも言える。
ふたりは幼なじみで、病気という壁がふたりの間に立ちふさがっていて……。
気づくと駅前に到着していた。
下車しカサを広げると、さっきよりも細い雨が駅前に降り注いでいる。
「あれ……」
もし主人公が日葵になっているとするならば、事故に遭う対象も変更になっている可能性があるかもしれない。だとしたら日葵の身も心配だ。
メッセージを打つのももどかしく電話をかけるけれど、七回コール音がしたあと、留守番電話に切り替わってしまう。
今さらながら気づく自分が情けなくて涙があふれてくる。
交差点の前まで急ぎ、電信柱に隠れてスマホを開くと『パラドックスな恋』は更新されていた。
「そんな……どうして」
カラカラに乾いた喉でつぶやき、もう一度その文章を読む。
□□□□□□
ああ、車道に倒れこんだんだ。体を起こそうとしても力が入らないよ。
大雅の靴が、薄くなる世界で見えた。その向こうに光っているのはなに?
強い力で大雅に腕を引っ張られる。
――ギギギギギギギ。
悲鳴のようなブレーキ音、大きな塊が視界いっぱいに広がった。
それが車だとわかったときには、怪物のような光が私を捕らえていた。
(つづく)
□□□□□□
もし現実世界での主人公が代わっているのなら、日葵が危ない。
もう一度電話をかけようと、画面を切り替えるのと同時に着信を知らせる画面になった。
【着信 日葵】
慌てて通話ボタンを押し、スマホを耳に当てた。
「日葵。日葵っ!」
『ちょっといきなり大声出さないでよ。びっくりするじゃん』
「日葵、無事なの!? 今、どこにいるの?」
あたりを見渡しながら尋ねるが、近くにはいないみたい。
カサが足元で転がっていても、今は日葵の身のほうが心配だ。
『待って待って。悠花、どうしたの? 先に電話かけてきたのはそっちでしょ』
「そう、そうなの。交差点にいないよね? もしいるならすぐに逃げて。お願い――駅前には来ない……で……」
もう泣いているのか雨に濡れているのかわからなくなる。
しばらく無言が続いたあと『やだな』と笑う声がした。
『あたし、こう見えても約束は守るんだから。あれ以来、雨の日には、駅前に寄ってないって』
よかった……。ようやく安堵の息がつけた。
ふと、日葵のうしろでアナウンスの声が響いていることに気づいた。
「日葵、今どこにいるの?」
『空港だよ』
「空港?」
日葵の照れた笑い声がスマホから耳に届いた。
たしかにアナウンスの声は空港っぽい。
『大雅のお見送りに来たの。もう飛行機に乗って出国しちゃったけどね。これから大雅のお母さんの車で家に帰るところなの』
今度は私が黙る番だ。
『実はさ、どうしても最後に見送りに行きたくて、勇気出してお願いしたの。そしたらOKしてくれてね』
「え、そうなんだ」
『告白はしなかったよ。これから治療で大変だろうから重荷になりたくないし、それに……少しすっきりしてるから』
日葵の言葉はきっと本心だ。
久しぶりに聞く明るい声に、その場に座りこんでしまいそうになるほど緊張の糸がとけている。
『例の小説のことだよね。安心して、しばらくは駅前に大雅が来ることはないから』
「うん。でも……」
『最初に悠花が話してくれたとき、信じてあげられなくてごめん。でも、今はちゃんと信じてるから』
わけのわからない話なのに信じてくれる友だちがいる。
それだけで、心に明かりが灯るよ。ありがとう、日葵。
通話を終え、時計を確認すると午後五時を過ぎるところ。
ふいに世界が色を変えた気がした。
雨雲は東へ流れゆき、西には夕日が輝いている。
雨は――まだ降っている。
真上から徐々に藍色を濃くする空に、一番星が見えた。
雨と夕焼けと星が同時に存在している空は、ただただ美しかった。
こんな不思議な空を、優太と一緒に見たいな。
私の恋心は、これからどんどんあの星のように輝き出すのだろう。
日葵が前に言ってた『この気持ちが消えないほうが、もっと悲しくなる日が来る』の意味が痛いほどわかるよ。
恋は、なんて強くて弱くてまぶしくて悲しいんだろう。
どんどん暮れていく空の下、夕焼けは夜に負けそうになっている。
私の姿も同じように夜が消していくのだろう。
……帰ろう。
大雅はもうアメリカへ発ってしまったし、現実が変わったことで事故は起きない可能性だってある。
少し軽くなった気持ちでふり向くと、目の前に――優太がいた。
上下黒のジャージ姿の優太が、
「うわ、悠花」
と、遅れて驚いている。
彼の持つ黒いカサから雨粒がパラパラとこぼれ落ちる。
「なんで……」
「それはこっちの台詞。大雅の見送りに行ってきたのか?」
濡れないように私の頭上にカサを移動させてくれる優太。
「ううん、違う」
ちょうど優太のことを考えていたとは言えず、あいまいに首を横に振る。
遠くで、警告音が聞こえた気がした。
「俺は部活の帰り。さっきの空見た? なんか、不思議な色だったよなあ」
そう、おかしな天気だったよね。
でも雨星は見つけられなくて……。
「待って」
思わずそう言った私に優太が不思議そうな顔をした。
小説のなかで事故に遭うシーンは、不思議な天気だった。
雨と夕焼けが同時に空に出現していて……。
――まるで今の空のように。
「優太……」
きょとんとする優太の向こうに、雑貨屋のウインドウがある。
交差点が映像のように映し出されている。
横断歩道が赤から青に変わると同時に、まぶしい光に目がくらんだ。
ギガガガガガガガガ!
地面からつんざくような大きな音がし、ウインドウになにかが映った。
ふり向くと、黒い車が弧を描くようにスリップしながらこっちに向かってくる。
誰かの叫ぶ声、クラクション、激しい痛みにガラスのくだける音が重なる。
――気づけば、私は仰向けに倒れていた。
容赦なく雨が顔に降り注いでいる。髪も服もびしょびしょに濡れなのに、体が起こせない。
ふいに誰かが私の肩を抱くように起こしてくれた。
優太……?
見ると、知らない女性が雨に濡れるのも構わず、私になにか叫んでいる。
ごめんなさい。
キーンと耳鳴りがしていて、うまく音が聞こえないの。
腰をぶったのだろう、すごく痛くて泣きそうになる。
視線を前に向けると、車体の前方部がひしゃげた黒い車があった。
粉々に砕けたショーウインドウが星のように光っている。
「優太……」
優太はどこなのだろう。
そういえば、さっき優太に突き飛ばされたような気がする。
女子を転ばせるなんてひどすぎる。文句を言ってやらないと。
――ザアアアア
音量を徐々にあげるように雨音が近づいてきた。
近くに立っていたサラリーマンがスマホに向かって叫んでいる。
「救急車をお願いします! 事故です。ええ、はい――運転手を含めて三名かと」
私は大丈夫だよ。たぶん、どこもケガがないと思うから。
もう一度視線を前に戻すと、
「え……」
つぶれた車体の横に転がっていたのは、さっき優太が持っていたカサだった。
「ウソ……。え、優太?」
立ちあがろうとしてそのまま前に転んでしまう。
目の前で雨粒が激しく跳ねている。
体を起こそうとしても力が入らない。
……ウソだよね。そんなの、ウソだよね?
「優太。優太っ!!!」
「危ないから動かないで」
女性の手を振りほどき、這いつくばりながら車の前へ行く。
神様お願い、そんなのイヤだよ。
お願いだから、こんな物語にしないで!
煙をあげる車体と壁の間に、なにか見えている。
これは……誰かの足だ。薄暗くてわからないけれど、これは黒いジャージ?
隣には靴が転がっている。
そんなはずはない。事故に遭うのは大雅で、優太じゃないはず。
その人は、優太と同じようなジャージを着ていて、優太と同じような靴を履いていて、足首には――赤いミサンガが巻いてある。
「優……太……」
視界が塗りつぶされるように暗くなっていく。
悲鳴も、足音も、雨音でさえも闇に吸い込まれていくよう。
真っ暗になった世界は、やけに静かだった。