「おい、※※※君。自分が活字が駄目だからと言って、僕と隼巳君を同枠でくくらないでくれよ。そもそも彼が興味を持ったその『お遊び』とやらは、オカルト紛いのモノじゃないか。僕はね、こっくりさんだとか肝試しといったことは、大嫌いなんだ」

 彼が、珍しくハッキリと拒絶を口にした。その嫌そうな表情を見て、私は「なるほど」と相槌を打った。

「そういえば、※※※※君はそういうモノを信じないよね」
「君だってそうだろう」
「うん。多分俺はね、それが本当に起こるとしたら怖いから、信じたくないんだよ」

 私はちょっと白状するように、小さく苦笑を浮かべてそう答え返した。すると彼が、しばし考えるような間を置いてから、こう言ってきた。

「隼巳君のいう『霊感テスト』とやらは、恐怖心を煽るキーワードやら暗示のようなルールが並べ立てられていて、だからますます嫌なんだ。僕は、とても警戒してしまう」
「※※※※君が言うことって、難しくてあまり分からない時があるよ」