「…………なんだか、あなたって意外とすごく真っ直ぐで、きらきらしている気がする」
「はあ? よしてくれ。僕はきらきらなんぞ振り撒いた覚えもないし、そんなもの背負った事だってないよ」
顔を顰めて本心を口にした。少し意外そうな表情で瞬きを繰り返しながら、じっと見つめ返していた彼女が、唐突に「ねぇ」と言って質問する。
「私、写真も上手く撮れないの。それでも『キレイな時を集められる』と思う?」
「出来るに決まっているだろう。絵も写真も経験の問題だ」
彼方は仏頂面で答え、他に言うべき事もないだろうと鉛筆を手に取った。開いていたノートの途中の描きに目を戻すその横顔を、彼女はただひたすら眺めていた。
「…………いいなぁ。私も、そんな風になれるかなぁ」
「人は変わろうと思えば変われるし、やろうと思えば出来るものさ。あの本の著者が言う『一分一秒の世界全てが愛おしい』とやらはよく分からないけど、僕は確かに、僕が過ごす風景と時間の中にいて良かったと、そう思えてならない時があるような気もしている」
「はあ? よしてくれ。僕はきらきらなんぞ振り撒いた覚えもないし、そんなもの背負った事だってないよ」
顔を顰めて本心を口にした。少し意外そうな表情で瞬きを繰り返しながら、じっと見つめ返していた彼女が、唐突に「ねぇ」と言って質問する。
「私、写真も上手く撮れないの。それでも『キレイな時を集められる』と思う?」
「出来るに決まっているだろう。絵も写真も経験の問題だ」
彼方は仏頂面で答え、他に言うべき事もないだろうと鉛筆を手に取った。開いていたノートの途中の描きに目を戻すその横顔を、彼女はただひたすら眺めていた。
「…………いいなぁ。私も、そんな風になれるかなぁ」
「人は変わろうと思えば変われるし、やろうと思えば出来るものさ。あの本の著者が言う『一分一秒の世界全てが愛おしい』とやらはよく分からないけど、僕は確かに、僕が過ごす風景と時間の中にいて良かったと、そう思えてならない時があるような気もしている」


