口で説明するよりも、見せた方が早いだろう。彼方が引き出しに入れていた美術関係の本を、面倒そうながら取り出して開いて見せてやると、彼女が興味があるように見つめてきた。
「たとえば、このページの絵画だ。そっちから見えるかい?」
「うわぁ、すごいッ」
絵の写真が載ったページを見た彼女が、目を輝かせて身を乗り出す。彼女のそんな表情を見たのは初めてだったが、彼方はとくに気にもせず話を続けた。
「これは実在している被写体を見て描かれているものだ。ここまでの高望みはしないけど、いつか僕にも描ければいいなとは思っている。興味深い一文を読んで以来、読書よりも描く時間が増えた。考え方や捉え方なんだろうけど、思わずそうだなと考えさせられたんだ」
女の子が、向こうの席から興味津々にページの絵を見つめ「写真みたいね」と呟いた。それから、ふっとこちらに真っすぐ目を向ける。
「なんだか難しい言葉を使うのね。『興味深い一文』って、何?」
「たとえば、このページの絵画だ。そっちから見えるかい?」
「うわぁ、すごいッ」
絵の写真が載ったページを見た彼女が、目を輝かせて身を乗り出す。彼女のそんな表情を見たのは初めてだったが、彼方はとくに気にもせず話を続けた。
「これは実在している被写体を見て描かれているものだ。ここまでの高望みはしないけど、いつか僕にも描ければいいなとは思っている。興味深い一文を読んで以来、読書よりも描く時間が増えた。考え方や捉え方なんだろうけど、思わずそうだなと考えさせられたんだ」
女の子が、向こうの席から興味津々にページの絵を見つめ「写真みたいね」と呟いた。それから、ふっとこちらに真っすぐ目を向ける。
「なんだか難しい言葉を使うのね。『興味深い一文』って、何?」


