うまく相槌を打てなくて、どこか疲労感が窺える顔に無理やり陽気な雰囲気を浮かべている秋山を見つめた。彼は絵の包みを見下ろすと「大丈夫、手術はうまくいく」と、まるで自分に言い聞かせるように続ける。しかし、その表情は数秒で曇って――
「手術、うまくいくといいなぁ」
受け取った絵の包みを見下ろしたままの秋山の顔が、ふっと素の表情を滲ませて悲しげに歪んだ。引っくり返るように声はかすれていて、語尾が震えて言葉が途切れた。
その様子を見ていた彼方は、受け取った可愛らしい桃色の包みを持った指先に締めつけられるような痛みを感じ、もう一つそこに心臓があるのではないかと錯覚した。それに連動するかのように胸の辺りもきゅうっと痛くなって、息苦しくてらしくなく少し取り乱した。
「先生、やめてよ」
思わず後ずさりしながら、そんな声を上げていた。しかし吐息まじりのその思いは、続く秋山の「ごめんな、江嶋」と言う、今にも泣きそうな大人の男の声にかき消された。
「手術、うまくいくといいなぁ」
受け取った絵の包みを見下ろしたままの秋山の顔が、ふっと素の表情を滲ませて悲しげに歪んだ。引っくり返るように声はかすれていて、語尾が震えて言葉が途切れた。
その様子を見ていた彼方は、受け取った可愛らしい桃色の包みを持った指先に締めつけられるような痛みを感じ、もう一つそこに心臓があるのではないかと錯覚した。それに連動するかのように胸の辺りもきゅうっと痛くなって、息苦しくてらしくなく少し取り乱した。
「先生、やめてよ」
思わず後ずさりしながら、そんな声を上げていた。しかし吐息まじりのその思いは、続く秋山の「ごめんな、江嶋」と言う、今にも泣きそうな大人の男の声にかき消された。


