悲しむ人々の中に共通してあるものを探そうとすると、言葉にならない答えが胸の奥底から顔を出そうとして、すぐにまたぼやけてしまう。よく耳にするような『相手の立場になって考える』を試してみたものの、遠いどこかで起こっている事のようにも思えた。
「…………きっと僕は、もう彼女とは会えないのだろう」
無意識に、そんな言葉が彼方の口からこぼれ落ちた。テレビの音ばかりがある室内に上がった自分の声を耳にして、自分が何かを悟って諦めている事に気付いた。
その時に脳裏に過ぎっていたのは、昨日恵の話をした際の小野と秋山の顔だった。ゆっくりとした動きでリモコンを手に取り、テレビの電源を落とした。
直後、どこまでも静かな無音が室内を満たした。彼方は耳鳴りのような痛い沈黙を聞きながら、椅子の上に膝を引き寄せ、真っ暗になったテレビ画面をぼんやりと眺めた。
そこには、食卓の椅子に体育座りをして小さくなっている自分の姿が映っていた。
「…………きっと僕は、もう彼女とは会えないのだろう」
無意識に、そんな言葉が彼方の口からこぼれ落ちた。テレビの音ばかりがある室内に上がった自分の声を耳にして、自分が何かを悟って諦めている事に気付いた。
その時に脳裏に過ぎっていたのは、昨日恵の話をした際の小野と秋山の顔だった。ゆっくりとした動きでリモコンを手に取り、テレビの電源を落とした。
直後、どこまでも静かな無音が室内を満たした。彼方は耳鳴りのような痛い沈黙を聞きながら、椅子の上に膝を引き寄せ、真っ暗になったテレビ画面をぼんやりと眺めた。
そこには、食卓の椅子に体育座りをして小さくなっている自分の姿が映っていた。


