世界は冷たくて、かなしい。
誰も助けてはくれないし、結局自己防衛のためにみんな生きている。

人間なんてそんなもんだ。
俺の世界くらい自由にやらせて欲しい。

でも独りぼっちは寂しいから、人を呼んでみた。
そしたらまた、冷たい惑星が出来上がった。

かなしいことも、つらいことも、くるしいことも、沢山ある世界が出来た。
ここは、現実と何が違うんだろう。

人間の感情全部をゲームの中に閉じ込められたら、そもそもそれらすべて無かったことになるんじゃないかって気がしている。

その幼稚さは俺の愚かさに直結していた。

むなしい。
俺は人間にしかなれないのか。
……そりゃそうか。

都合が悪りぃことも起きるから人生だもんな。
そんなもん要らねーのにな。

ま、それならいっそ楽しんでやろう。
愚かさを愚かさのままに、馬鹿になろう。

優しくて甘美な嘘つきの言葉たちに毎度毎回傷つこう。
傷付いていることすら気付かないうちに、もう一回転んでしまおう。

こんな現実、こっちから捨ててやる。
捨てて新しく創造すんだよ。

何だってしていい、俺だけの世界を――――。


ま、そんなもん不可能だって知ってっけど?
知ってっけど、やるしかねぇのよ。

だって、思い通りにいく人生なんてない、とか草生えるし。
草生えたら、もう生きる意味ねぇじゃん。
いや、そもそも生きる意味とかねぇもんなんだけどよ。

生きる意味ねぇなら死ぬしかないって。
馬鹿な人間の感情はそう思うんだから。

俺は必死で俺の世界を創ってるわけ。
それを弱っちぃ人間共に邪魔されなくないわけ。
でも、寂しいと思う俺も弱いわけ。
つまり、自己矛盾ってわけ。

分かる?
これ、全部言い訳なの。
言い訳して生きてくしかねぇの。
本能がそうしろって言ってんの。

だから、現実世界は地獄なのよ。
現実逃避した世界だって似たようなもんだけどさ。
逃げたっていいけど、逃亡先なんて用意されてないわけ。

それでも生きなさいって、それどんな拷問?
と言っても、とりあえず今はやることあるし。
見たいアニメもあるし。
読みたい漫画もあるし。
まだやれてないゲームもあるし。

それだけで時間潰してたらあっという間っしょ。
人生なんて。

すぐに死んじゃうよ。
人間なんて。

色んな人が嘘ついてくれてんのよ。
自分たちが生きてくためにさ。

俺らみぃーーーんな、大嘘つき。
俺らみぃーーーんな、iの世界で生きてんのよ。

それだけ。