俺は警察に防犯カメラを見せて、鶴見の会社と自宅を家宅捜査する様に手配していた。

俺達の後、間もなくして警察がやって来た。

地下室に閉じ込められていた翔太は無事保護された。

「パパ」

「翔太、無事で良かった」

「ママ」

「翔太、ごめんね」

「僕は大丈夫だよ」

「さあ、うちに帰ろう」

鶴見は警察に捕まった。

俺は静香と翔太を連れてマンションに戻った。

「静香、明日婚姻届を役所に提出にいこうな」

「はい」

「それからアパートの荷物整理も明日やろう」

「そうですね」

「翔太、お前は明日から真壁翔太だ」

「ママも?」

「そうだ、ママも真壁静香だ」

「うん」

「静香、俺に着いて来い、生涯お前を愛すと誓う」

「翔に着いて行きます、ずっと」

それから俺と静香と翔太はしばらく日本で生活することになった。

俺は本社での仕事を片付ける為に奮闘していた。

静香も仕事を続け、翔太を迎えに行く生活を続けた。

五年間のブランクは俺と翔太の間では何の問題もなかった。