「真壁くん、ご飯食べませんか」

「そうだな、もう夕方か、でも俺はもっと静香を食べたい」
「もう、無理です」

私は真壁くんの腕からすり抜けて、シャワールームへ向かった。

私がシャワーを浴びてると、真壁くんがシャワールームへ入って来た。

「俺も一緒に浴びたい」

「駄目です」

私の言葉を聞かずにシャワールームに入って来た真壁くんは私を抱き寄せた。

唇を重ね、首筋から鎖骨へ、そして腰を引き寄せた。

私の甘い吐息はシャワールームに響き渡った。

ベッドに抱き抱えられて戻ると、真壁くんのスマホが鳴った。

「なんだよ、休みって言ったのに」

「緊急かもしれないから出て下さい、真壁くんは社長なんですから」

「めんどくせえな」

「そんな事言っちゃ駄目でしょ」

俺は仕方なくスマホに出た。

「はい、何?」

「社長、お休みのところ申し訳ありません、至急会社にいらして頂けますか」

「無理、二時間後にしてくれ、これから大事な事やるから」

俺はそう言ってスマホを切った。