私は社長がアメリカ支社にいた三年間公私共にずっと離れず支えて来た。

それを社長になって日本に戻ってきたタイミングで、泥棒猫のように社長を掻っ攫う真似をして、絶対に許せない。

この時私の心に静香への恨みが込み上げていた。

私と真壁くんはもうお互いの気持ちを誤魔化す事が出来なかった。

真壁くんは私をベッドに運び、愛撫を続けた。

「静香、お前を抱いてもいいか」

私はなんて応えていいか分からなかった。

「静香を俺だけのものにしたい、結婚しよう」

真壁くんの唇は首筋から鎖骨へと移動して、おへそ当たりに何度も何度もキスをした。

タオルケットで覆っていた大事な部分を真壁くんの手が触れた。

はじめての感覚に戸惑いはあったが、自分の身体が感じていることは否定出来なかった。

真壁くんの唇が触れて、電流が身体を駆け抜けた。

私ははじめて最高潮に達した。

今日は一日仕事は休みで、真壁くんと久しぶりにゆっくりしている。

正確にはずっとベッドに居て、愛を確かめ合っていた。