「婚約者のいる方と会うなんて出来ません」
「婚約者って、俺には婚約者なんていないよ」
「横溝さんは婚約者なんですよね」
「えっ、横溝は秘書だよ、婚約者じゃない」
えっ、婚約者じゃないの?でも、社長とは関わっちゃいけないよね。
「お帰りください」
「わかった」
私はちょっとほっとしていた。
でも真壁くんとは結ばれない運命だ。
社長に相応しい相手と結婚するんだろうから……
なんか寝つけない夜を過ごした。
白々と夜が開けて、私は一睡も出来ずにいた。
その時、ドアの外でドンっと音がした。
えっ、何の音?こんな朝早くに、しかも私の部屋の前から聞こえる。
ドアに顔を近づけて耳を澄ますと、スースーっと寝息が聞こえて来た。
ドアの向こうに誰かいるの?
恐る恐るドアを開けて見た。
重たくて開かない、誰かが寄りかかっているの?
私は思い切って力強くドアを押し開けた。
そこには真壁くんが横たわっていた。
「真壁くん、真壁くん」
私は必死に彼を揺り起した。
「婚約者って、俺には婚約者なんていないよ」
「横溝さんは婚約者なんですよね」
「えっ、横溝は秘書だよ、婚約者じゃない」
えっ、婚約者じゃないの?でも、社長とは関わっちゃいけないよね。
「お帰りください」
「わかった」
私はちょっとほっとしていた。
でも真壁くんとは結ばれない運命だ。
社長に相応しい相手と結婚するんだろうから……
なんか寝つけない夜を過ごした。
白々と夜が開けて、私は一睡も出来ずにいた。
その時、ドアの外でドンっと音がした。
えっ、何の音?こんな朝早くに、しかも私の部屋の前から聞こえる。
ドアに顔を近づけて耳を澄ますと、スースーっと寝息が聞こえて来た。
ドアの向こうに誰かいるの?
恐る恐るドアを開けて見た。
重たくて開かない、誰かが寄りかかっているの?
私は思い切って力強くドアを押し開けた。
そこには真壁くんが横たわっていた。
「真壁くん、真壁くん」
私は必死に彼を揺り起した。