経理部にぽつんと一人残されて、誰もいなくなった。
そのうち警備員さんが「お疲れ様、会社内にはもう誰もいないよ、まだ残業かい」と声をかけてくれた。
「あっ、そうですか、もう帰ります」
経理部の時計に目をやると二十時を過ぎていた。
真壁くん、社長さんだから急用でも出来たんだろうな、それともやっぱり、はじめからその気はなかったんだろうか。
その頃、俺は取引先の社長との話が終わり、帰ろうと車に乗り込むところだった。
「真壁社長」
俺に声をかけたのが同期入社の恵美ちゃんだった。
「おお、今帰りか」
「はい、あれ、真壁社長は静香先輩と約束していたんじゃないんですか」
「えっ」
「静香先輩待ってますよ」
静香、待っててくれたのか。
「サンキューな」
俺は会社に車を走らせた。
しかし、会社の扉は閉まっており、警備員に尋ねるも、誰もいないとの回答だった。
俺は静香のスマホに電話をかけた、しかし留守電のメッセージが流れるだけで、静香とは連絡が取れなかった。
そのうち警備員さんが「お疲れ様、会社内にはもう誰もいないよ、まだ残業かい」と声をかけてくれた。
「あっ、そうですか、もう帰ります」
経理部の時計に目をやると二十時を過ぎていた。
真壁くん、社長さんだから急用でも出来たんだろうな、それともやっぱり、はじめからその気はなかったんだろうか。
その頃、俺は取引先の社長との話が終わり、帰ろうと車に乗り込むところだった。
「真壁社長」
俺に声をかけたのが同期入社の恵美ちゃんだった。
「おお、今帰りか」
「はい、あれ、真壁社長は静香先輩と約束していたんじゃないんですか」
「えっ」
「静香先輩待ってますよ」
静香、待っててくれたのか。
「サンキューな」
俺は会社に車を走らせた。
しかし、会社の扉は閉まっており、警備員に尋ねるも、誰もいないとの回答だった。
俺は静香のスマホに電話をかけた、しかし留守電のメッセージが流れるだけで、静香とは連絡が取れなかった。