【没落】


「うん、そうしてくれると嬉しいな…おやタイムリミットが来たようだね。」

そう言い大神使は書物を開く

そして一人の兄としてこう言った

「あの子に‥弟に…よろしくね、遷神」

それを聞いた遷神は微笑んで言った

「あぁ。もちろんだ、じゃあな大神使様。いや、可宮。」

その名を聞いた大神使は笑った

「ふふ、頼んだよ。」

そう言い大神使は上に手を上げとある呪文を唱えはじめた

遷神の下の魔法陣が金色に光る

その光は徐々に強くなっていき視界を奪っていく

「downfall」

そう大神使が言った時

激しい痛みが遷神を襲う

今までに感じたことがないくらいに猛烈な痛み

「う‥ぁ…」

徐々に意識が無くなっていき、真っ白の美しい羽も黒色に染まっていった