あゆみは満面の笑みで俺を見つめた。

「路面店探すのに苦労したよ」

「路面店ですか」

「不満か」

「そんな事ありません、最高です」

「だろ?」

俺は自信満々の表情をあゆみに向けた。
「凌もホストに戻ったらどうですか」

「えっ?」

「ヒカルくんの店で働かせて貰えばどうですか」

「ヒカルの店?」

「ホストのお仕事をしている凌が一番生き生きしていますよ」

「でも、すれ違いの生活になっちゃうよ」

俺はそれだけは避けたかった。

「大丈夫ですよ、友梨ちゃんのこと覚えていますか」

「ああ、加々美の店で一緒に働いていたお嬢さんだろ」

「そうです、私が店を辞めた後、友梨ちゃんも辞めて今、バイトを探してるってメール貰ったんです、だからまた一緒に働かないって誘ってみようかと思ってます」

「そうか、彼女なら経験あるし、任せられるから、あゆみも時間調整出来るな」

「はい、凌もヒカルくんのお店なら融通が効くでしょ」

「そうだな、でも子作りは続けるぞ、今夜もあゆみを抱きたい」