その夜、あゆみを抱きしめるも、あゆみは俺の腕からすり抜けていった。

「凌、本当の事を話してください、それまで寝室は別にお願いします」
えっ?嘘だろ?この夜から俺とあゆみは別の寝室で眠ることとなった。

もう、なんなんだよ、これじゃ何にもならないよ。

それからあゆみは俺と会話をしてくれなくなった。

蘭とのことで絶対疑っていると睨んだ。

そして追い討ちをかける様に蘭がヒカルの店にやって来た。

「ねえ、凌、店出すんだって?」

「えっ?やっぱりそうなんですか」

おいおい、蘭も蘭だよ、凌、店出すんだって?なんて言ったら誤解されるだろう。

案の定、俺は新しいホストクラブの店をオープンするらしいと噂が広まった。

しかも悪いことは重なるもんだ。

確かに蘭に相談したが、それは花屋のノウハウで、ところがいつの間にか新たなホストクラブを蘭と共に経営すると言う話になっていた。

俺は店舗の下調べに出かけ、夕方マンションに戻ると、あゆみは俺に話があると切り出した。