病気と上手く付き合いながら2年が経ち、俺はホストクラブを軌道に乗せた。
体調も良く、進行も抑えられてるとの先生の診断だった。
その時、運命的な出会いを果たす。


俺がボコボコにされた時怪我の手当てをして飯を食わしてくれたのがあゆみだった。
あゆみとの出会いは俺の運命を大きく変えたのである。
俺はあゆみに惚れた。
一緒に暮らしたい、どうしたらイエスと言って貰えるか必死に考えた。

「俺と一緒に暮らさないか」

あゆみの驚いた顔はなぜか新鮮だった。
俺は考えた。
15歳も年下の俺が、まともに口説いて信じて貰えるのか。

俺は身の周りの世話をして貰う為、一緒に暮らす事を提案した。
あゆみは不思議な表情を見せた。

「一緒に暮らすって彼女にはなんて言うんですか」

あゆみは俺に彼女が居ると思い込んでいた。
5年前からいない、いや、あゆみに彼女になって欲しいのに居る訳ないが、
あゆみはそれを知らない。

そして俺は限られた人生を考え、あゆみと結婚したかった。