「凌、私はこれから何があっても、一緒にいたいです、凌といる事が私の幸せです」

「俺は迷惑ばかりかけてるんだ、それでも……」

そこまで言いかけてあゆみは俺の言葉を遮った。

「凌は私と一緒にいる事は嫌ですか?」

「そんな事はない、俺はあゆみと一緒にいたい」

「それなら、同じ思いなら、一緒にいましょう、私達の出会いは運命ですね」

「そうか、俺達の出会いは運命か?」

「そうですね」

俺はもうあゆみを手放さないと約束した。

「愛してるよ、あゆみ、お前は俺の全てだ」

「私も凌を愛しています、何があっても離れません、覚悟してくださいね」
俺はあゆみとキスをした。             

それからしばらくの間、平穏な日々が流れた。

俺の頭痛は嘘のように消え、仕事に復帰した。

あゆみは前と変わらず俺を支えてくれた。

あゆみとの過去はある一定の期間が全く思い出せないが、ホストクラブの常連客の事は少しずつ記憶が蘇って来た。

ありがたい事に売り上げは順調に延びていた。