「あゆみさん、僕と一緒に行こう」

俺の手からあゆみを奪う仕草を見せた。

俺はあゆみを渡さないように、自分の背中側へ回した。

そして、車に乗せ、走り去った。




「凌は強引なんだから、私、凌に着いて行くって言ってませんけど」

「目の前で他の男に渡せる訳ないだろ」

あゆみは俯いていた。

「あゆみ、俺は別れたご主人とは違う、絶対にあゆみを泣かせたりしないし、手放したりしない」

「私は凌とは一緒にいられない」

「何故だ」

俺は車を停車させて、あゆみの方へからだを向けた。

「なんでも」

「理由を聞かせてくれ」

あゆみは車から下りようとドアに手をかけた。

俺はその手を握り、自分の方へ引き寄せた。

そしてあゆみにキスをした。

そのまま俺はあゆみをマンションへ連れ帰った。

「あゆみ、一緒に暮らそう」

あゆみは頷いた。
その夜俺はあゆみを抱いた。

俺はあゆみと一緒に暮らすことになった。
一つどうしても気になることがあり、あゆみに問いただした。