「別れたご主人を思いながら俺に抱かれたのか」
そう、確かにそうだけど、そんな事言えない。
「ごめんなさい、私、帰ります」
でもその瞬間、俺はとんでもない言葉を発した。
「行くな、あゆみ、俺を利用して構わない、だから俺のそばにいてくれ」
「凌」
彼を利用する事なんて出来ない。
あゆみは俺の元を去った。
しかし、俺は諦めなかった。
毎日、あゆみの店に行き、薔薇を買って送った。
「あゆみ、俺はお前を愛してる、俺の気持ちを受け止めてくれ」
あゆみは薔薇を受け取ったが気持ちに応えてはくれなかった。
「また、明日も来る」
「店長、なんで麻生さんの気持ちに応えないんですか、こんなに一途に思ってくれるなんてないですよ」
一緒に働いている友梨ちゃんは私の気持ちを信じられないと言った。
指輪は外せない、でも私の記憶が無い凌にとって、指輪は私の元主人が送った物と思っている。
凌がくれた指輪なのに、凌は記憶がない。
指輪を外して、今の凌とやり直す勇気はない。
そう、確かにそうだけど、そんな事言えない。
「ごめんなさい、私、帰ります」
でもその瞬間、俺はとんでもない言葉を発した。
「行くな、あゆみ、俺を利用して構わない、だから俺のそばにいてくれ」
「凌」
彼を利用する事なんて出来ない。
あゆみは俺の元を去った。
しかし、俺は諦めなかった。
毎日、あゆみの店に行き、薔薇を買って送った。
「あゆみ、俺はお前を愛してる、俺の気持ちを受け止めてくれ」
あゆみは薔薇を受け取ったが気持ちに応えてはくれなかった。
「また、明日も来る」
「店長、なんで麻生さんの気持ちに応えないんですか、こんなに一途に思ってくれるなんてないですよ」
一緒に働いている友梨ちゃんは私の気持ちを信じられないと言った。
指輪は外せない、でも私の記憶が無い凌にとって、指輪は私の元主人が送った物と思っている。
凌がくれた指輪なのに、凌は記憶がない。
指輪を外して、今の凌とやり直す勇気はない。