5年前俺はある女性と恋に落ちた。
この女と結婚すると勝手に気持ちが盛り上がっていた。
20歳で最後の恋と決めていた。
ホストの仕事も順調で、この女と上手くいくと疑うことはなかった。

「メグ、一緒に暮らさないか」

「凌、ほんと?」

「ああ、仕事の時間が違うから会うことが、俺の休みしか無いからな」

「すごく嬉しい」

そしてメグと暮らし始めた。

俺の生活スタイルは朝、6時頃帰宅して、夕方5時頃店に行く。

メグとはすれ違いの生活だった。

そんな二人が知り合ったのは、俺が休みの日、メグが不良連中に絡まれていた所を俺が助けたのがきっかけだった。
俺が19歳、メグが18歳の時だった。

「大丈夫か」

と手を貸した時、メグはバランスを崩し、倒れそうになった。
俺は咄嗟にメグを抱き寄せた。

その時、メグと見つめ合い、恋に落ちた。
心臓の鼓動が早くなるのを感じた。

メグの潤んだ瞳に吸い寄せられ、唇を重ねた。
メグしか目に入らなかった。
それから俺の休みに愛を育んだ。