傷つきやすく、ちょっと触れただけで壊れてしまいそうな子供のようなピュアな心。

過去5年間恋から遠ざかっていた。
5年前に愛した女が俺の中で最後と思っていた。
その話は後ほど語るとしよう。

怪我の手当てをし、おかゆを作ってくれた。
めっちゃ美味かった。
アパートの部屋の中を見渡すと、俺の部屋とは比べものにならない程質素。
しかしなんか、落ち着く、お礼のつもりであゆみを引き寄せて抱きしめた。
小さく肩を震わせて、ウブな様子が感じられた。
俺の心臓がドキドキと鼓動が早くなった。
陥落させるつもりが、俺は陥落させられた。
あゆみに惚れたのだ。



15歳も年下の俺がまともにアタックしても、からかわれてると思われるだけだ。
俺は契約結婚を申し出た。
そしてホストであることは伝えなかった、それは5年前のトラウマが原因だった。
俺はあゆみと巡り合う前5年間恋愛から遠ざかっていた。
ホストクラブを立ち上げ、起動に乗せる為に必死だった。
売り上げも順調に伸び、順風満帆だった。