やっぱり、そうなんだ、そうだよね。

私は身体の力が抜ける感じを味わった。

そして気を失い倒れてしまった。

静まり返ったその場所でバタンと何かが倒れた音が響き渡った。

俺は瑞穂の身体を引き離し、その音の方へ確認するため向かった。

我が目を疑った、そこには梨花が倒れていた。

「梨花、梨花」

俺は脈を確認して、救急車を呼んだ。

梨花がどうしてここにいるんだ。

俺は瑞穂を置き去りにして、安藤の病院へ向かうように救急隊員に指示をした。

「俺は最上総合病院の外科医最上丈一郎だ、この患者は最上梨花、俺の妻だ、安藤内科クリニックに入院中だったため、安藤内科クリニックへ向かってくれ」

「かしこまりました」

救急車は安藤内科クリニックへ向かった。

救急車が安藤内科クリニックへ到着すると、安藤はすぐに梨花を処置室へ運び、

診察を始めた。

俺は待合室で待機するしか出来なかった。

静寂の中、時計の針の時刻を刻む音だけが響いていた。