「えっ、どこが悪いんですか」

三葉は驚きの表情を見せた。

「再生不良性貧血だ」

「そうですか、僕が梨花さんを引き受けます、ますます借金が増えてしまうのは、梨花さんも大変でしょうから」

「俺は梨花を愛している、梨花も俺を愛してくれている、俺達は夫婦だからな、心配は無用だ」

「そうですか、わかりました、最上さんの口から梨花さんを愛していると言う言葉を聞かせてもらって安心しました」

俺は三葉ホテル本社を後にし、梨花の元に直行した。

「梨花、どうだ具合は」

「最上さん、今日はお休みなんですか」

「ああ、俺だって休みがないともたない」

「毎日きてくれて嬉しいです」

梨花は満面の笑みを浮かべた。

「梨花が毎日こいって言ったんだろう、おかげで休みなしだ」

「ごめんなさい、でもちゃんときてくれているから最高に幸せです」

「それなら俺の側にずっといろ、分かったか」

「はい」

梨花は日に日に回復に向かったと思われた。