「大丈夫ですよ、お粥作りましょうか」

「最高、頼むよ」

「ご馳走になったらすぐに帰るから」

私はお粥を作りはじめた。

リビングで純一さんがお粥を食べていると、ガチャっとドアが開いて、最上さんが帰ってきた。

「最上さん、今日は夜勤だったんじゃないですか」

「どう言うことだ、俺の留守になんでやつを入れた」

「純一さん、熱があって、解熱剤を買いに行ったんですがドラッグストアが閉まってて、
それで解熱剤をあげたんです」

「仲良くお粥食べてるってことか」

「すみません、留守中に上がり込んで、梨花さんの優しさに甘えさせてもらったんです」

「俺が帰ってこなかったら、これからよろしくやるところだったんじゃないか」

最上さん、怒ってる、そういえばこの間もこんな感じだったよね。

ヤキモチ妬いてるの?まさかね。

「出て行ってくれるか、具合が悪いんなら夜間救急外来でも行ってくれ」

「分かりました、留守中に上がり込んでしまい、申し訳ありませんでした」