独り言のように呟くと「今更何言ってるんだ、もう足の痛みはなくなったのか」と
最上さんは私を覗き込んだ。

「足の痛みはだいぶいいです、あのう、見ちゃいました?」

「何を?」

「私の身体」

「しっかり見せてもらった、お前の幼児体型」

私は頬を膨らませて「最上さん、大っ嫌い」とそっぽを向いた。

最上さんは私を背中から抱きしめた。

「バ?カ、幼児体型に反応するわけないだろう」

そう言って私を自分の方に向かせて、私の手を最上さん自身に触れさせた。

はじめて触れた男性自身に、びっくりして手を引っ込めた。

「はじめてでも、多少の知識はあるだろう、幼児体型に反応はしない」

そして最上さんは言葉を続けた。

「よく聞け、俺は梨花と離婚はしない、立花瑞穂とよりも戻さない、お前は俺の側で生涯を過ごせ、いいな」

そう言って最上さんは私の唇にそっとキスをした。

「よし、続きをするか」

「えっ?」

「えっじゃねえよ」

「駄目です」

「駄目?俺のここ、どうしてくれるんだよ」