すると、祠がグラッと動いた。

「動いた!」

祠が動くと、後ろから水が溢れ出してきた。


しばらくして、上の方からザーッと、雨が降っている音がした。

「やった!」

私は手離しで、喜んだ。

そして私は、その穴から飛び降りた。

その時だ。

穴の中から、ゴトンッという音がした。

「なに?」

その音と共に、壁全体がゴォーッと鳴り響く。

「何が起こるの?」

そして、床も縦に揺れ始めた。

「きゃああ!」

立っていられなくて、床に転がった。

その瞬間、穴から外に向かって、大量の水が流れ始めた。

「あ、ああ……」

神殿もだんだん、水浸しになってきた。

私はだんだん、怖くなってきた。

これでよかったの?