お前が欲しくて堪らない〜年下御曹司との政略結婚

それから、僕は警察に連絡を取った。

そして、玲子の親父さんにも、今回の事を報告した。

玲子の親父さんは、玲子の旦那に都築総合病院を辞めるように促した。

弁護士にも相談して、離婚が成立する様に話を進めて貰った。

玲子は相当のダメージを受けた。

僕は毎日玲子の病室へ足を運んだ。

僕には少し笑顔を見せてくれるようになったが、その笑顔は相当無理をしている様子が伺えた。

「玲子、退院したら、二人で旅行に行こうか」

「旅行?」

「ああ、そうだ」

「光と一緒?」

「もちろん、ずっと一緒だ」

「良かった」

「また、明日な」

「光?どこに行くの?」

「一旦、うちに帰ってまた来るよ」

「私も一緒に行く、一人はいや」

玲子は僕の胸に顔を埋めて、首を横に振った。
「いや、一人はいやよ」

「わかった、わかった、それなら一緒に行こう」

僕は玲子の外泊許可を申請して、車でマンションへ向かった。

玲子は神経が過敏になっており、住み慣れたはずのマンションの部屋に入るのも躊躇した。