僕だって精神的ダメージを負ってないと言えば嘘になる。

しかし、玲子の精神的ダメージは計り知れない。

僕は玲子の家に様子を見に行った。

玲子のご両親が部屋に案内してくれた。

「玲子、戸倉だけど、部屋に入れてくれないか」

全く返事が無い。

廊下には玲子のお母さんが用意した食事が、手をつけずに置いてあった。

「玲子、少しでも食べないと身体がまいっちゃうぞ」

僕はどうしたらいいか悩んでいた。

玲子の部屋は内側から鍵がかけてあり、全く中の様子がわからなかった。

外に回るも、窓はカーテンが閉めてあり、中の様子を伺い知る事は出来なかった。
僕は一旦引き上げる事にした。

それからまもなく、剣崎から手紙が届いた。

どう言う事なのか。