真莉の表情が一瞬強張った。

でも理解して貰わないと、美鈴の心配が大きくなることは避けたかった。

俺は美鈴の待つマンションへ急いだ。

美鈴はきっと心配しているだろう。

「美鈴、ただいま」

「お帰りなさい、慶さん」
「腹減ったよ、飯を頼む、シャワー浴びてくるな」

私は週刊誌の記事が気になっていた。

いつも慶さんに迷惑ばかりかけて、今回は会社にも多大なる影響を及ぼしてる。

私は慶さんの側にいていいのだろうかと不安になった。

慶さんがシャワールームから出てきた時、不安な気持ちをぶつけてみた。

「慶さん、私は皆さんにご迷惑をかけています、慶さんの側にいると心苦しいんです、私はどうすればいいでしょうか」

「美鈴はずっと俺の側から離れるな、これが答えだ」

「でも……」

「大丈夫、俺ってそんなに頼りないかな」

「そんなことはありません、慶さんの側にいると落ち着いて過ごせます」

「それなら、ずっと一緒にいような」

慶さんはニッコリ微笑んで私を見つめた。