こんにちは。
 私の名前は、藤原彩羽っていいます。
 私は、高等部の三年なの。
 高等部の寮長もやっているし、生徒会のお手伝いもしているわ。
 私は本当は生徒会メンバーではないんだけどね。
 会長の由愛。
 副会長の明華ちゃん。あと、書記の子がいるわ。
 実は私と由愛は同じ学年なんだけど、明華ちゃんは、二年なの。
 明華ちゃんは、三年生なんじゃないかって疑うくらい頭が良くて、いい子なの。
 いつもみたく、朝から仕事をしていると。
「由愛ちゃんが理事長に呼び出されるって珍しいわね」
「そうですね。……ですが、会長が何かやらかしてしまう……なんて、そんな心配はきっといりませんね」
「ふふっ。そうね」
 由愛がやらかしてしまったら、学園が大騒ぎね。
 キィー……バタンッ。
 由愛が帰って来た。
「会長、理事長に何か言われましたか?」
「実は今日、転入生が来るらしい。高等部の一年だ。……彩羽、寮は、空いている所はあるか?」
「うーんと……」
 空いている部屋……あの子のところなら。
「あるわ!小栗里奈ちゃんって子のとこなら……そこでいいかしら?」
「ああ。いつなら伝えに行ける?」
「夕食の後でもいい?」
「わかった。笠井すずという子だ」
「わかったわ」
 私たちは、お昼ご飯をカフェテリアでしていたら。
「わぁ!会長と明華先輩、それに彩羽先輩も……!」
 少しだけ、騒がしくなっちゃった。
 私たちは、あまりここでお昼ご飯は食べないから、ちょっと驚かれた。
「ありがたいって言うべきか、それとも、そんなに驚くことかって言うべきか、迷ってしまうな」
「そうね~!私も驚くけど?」
 なんでかって、ここで食べようって言ったのは、由愛だからね。
「そうか?彩羽が驚くことなのか?」
「私が驚いてるのは、ここで食べてることじゃなくて由愛ちゃんが誘ってくれたことに驚いているって言うのが正確かしら」
 まあ、それが一番ありがたいって言いたいわ。
「由愛、誘ってくれてありがとね」
「こうやって、喋りながら食べるっていう事も大切な事の一つかもな」
「そうですね」
「そうよね」
 私たちは仲良くそして、協力していくことが大事よね。