今日は修学旅行当日。皆盛り上がっている。
なんだけど私は少し問題発生。
数時間前。
「すず、観光の時の班って決まった?」
「決まったー!里奈は?」
「決まってなくて……他の子も皆決まっててどうしよう!」
解決方法が思い浮かばない。
それは今でも決まらないので私は一人で観光だ。
寂しいけど一人でも大丈夫なはず。
京都に着いた。
「えー京都に着きました。なので、決めた班で京都内なら、どこ行ってもいいですよ。ですが、四時になったら、ここに戻ってきてください。では、いってらっしゃい!」
先生の言葉で一斉に皆が動き出した。
まずは清水寺。
楽しくて時間はすぐに過ぎていき、腕時計は三時半になった。
んー、なにしようかな。
「脚が……痛い。捻っちゃったかな?」
右脚首が痛い。
「まだ、一日目なのに……」
この修学旅行は三泊四日。
あと、三日もある。
だけど、右脚首が治ってくれなきゃ何もできない。
できない訳ではないが、これ以上悪化した方がもっと何もできなくなる。
私は人目のない山で休んでいた。
「里奈?どうかしたのか?」
「蓮……」
蓮は一人だった。
「あれ?蓮の班の人は?」
「ちょっと抜けてきた。それよりも……里奈の班の奴らは?」
「……実は、私、班がない。」
そう言った瞬間、蓮はポカンとした顔になった。
「は?迷子か?なら、班員を誰か教えてくれれば」
私は蓮の話を遮り。
「あの、そういう事じゃないの。元々いないの。寸前になっても私、班の人決まらなくて、皆だれかと組んでるから一人なの。だけど大丈夫だよ!」
「なら、俺と周ろうよ。明日から」
嬉しいかった。
けれど、問題点もある。
「それじゃあ、蓮の班の人はどうするの?」
「んー……どうにかして逃げ切る」
無理がある気がする。
「うん!ありがとね!」
「ほら、戻らないと怒られる」
そう言って蓮は私の腕を引っ張り、座っていた私を立たせようとしてくれた。
「痛ッ……⁉」
右脚に激痛が走った。
「どうした!どこが痛いんだ?」
「……ッ!右脚を……さっき捻っちゃったかも」
そう言い、私はまた座り込んだ。
「どの辺が痛い?」
私は右脚首を指差した。
「……おいで」
そう言って蓮は私をひょいとおんぶした。
「え……いいよ?重いし」
「大丈夫。脚が悪化する方が嫌でしょ?」
私はコクンと頷いた。
私は保健の先生のところに連れていかれ、蓮は先生に事情を説明した。
「……小栗さん、捻挫してしまってる。全治二週間ほど……残念だけど、明日の登山は部屋で休めるかしら?」
「はい……ありがとうございました。」
これじゃあ、登山どころか修学旅行じゃなくなってしまう。
私は皆より先に部屋に行った。
生活班と活動班というものがあって、活動班は私一人だけど、生活班はすずや仲の良い子もいるからラッキーだ。
「だけど、明日とか何してればいいの?」
それが問題点。
捻挫は治るからいいけど、修学旅行はこれで終わっちゃう。
「あ、里奈ー!ただいまー!」
すずや他の子も帰って来た。
「あ、おかえりー」
「里奈どうして先に来てたの?だって、どの班も今帰って来たんだよ?」
「あのね、捻挫しちゃった!あはは……」
私は軽く笑ったが皆は目を丸くしていた。
「うぇ――!大丈夫なの⁉」
皆焦っていた。
「うん。大丈夫だよ。心配かけちゃってごめんね」
「里奈が大丈夫ならいいんだけど。安静にね?」
そういえば。
「ねぇねぇ、三日目ってキャンプファイヤーあるでしょ?」
「うん!一番の目玉はキャンプファイヤーでしょ!……里奈、見られるといいね!」
「うん」
そして、二日目になった。
「じゃあ、里奈行ってきまーす!」
「いってらっしゃい」
皆行ってしまった。
なにしよう……そうだ読書。
私は持ってきていた本を取り出し読み始めた。
少しすると。
「里奈?」
ジャズの声がした。
「ジャズ?登山は?」
「里奈こそどうしたの?僕は荷物を取りに来た」
ジャズは前よりも日本語が話せるようになった。
「脚を痛めていしまって……」
「え?大丈夫?……骨折とかしてないよね?」
骨折はしてないけど。
「捻挫しちゃった。それよりも、登山行かなきゃじゃない?」
「……うん。お大事に……待って」
話が終わるかと思えば、私が座っていたベットにジャズが近づき、私を押し倒した。
「え……?」
ジャズの顔と私の顔が数センチで触れるところまできた。
軽く私の唇とジャズの唇が重なった。
「里奈。それに……誰だ?」
この声は蓮だった。蓮が私たちを見ていた。
最悪のタイミングだ。
「蓮、勘違いしないでね……?」
蓮の顔は険しくなっていた。
「里奈、この人は誰?」
ど、どうしよう。
なんだけど私は少し問題発生。
数時間前。
「すず、観光の時の班って決まった?」
「決まったー!里奈は?」
「決まってなくて……他の子も皆決まっててどうしよう!」
解決方法が思い浮かばない。
それは今でも決まらないので私は一人で観光だ。
寂しいけど一人でも大丈夫なはず。
京都に着いた。
「えー京都に着きました。なので、決めた班で京都内なら、どこ行ってもいいですよ。ですが、四時になったら、ここに戻ってきてください。では、いってらっしゃい!」
先生の言葉で一斉に皆が動き出した。
まずは清水寺。
楽しくて時間はすぐに過ぎていき、腕時計は三時半になった。
んー、なにしようかな。
「脚が……痛い。捻っちゃったかな?」
右脚首が痛い。
「まだ、一日目なのに……」
この修学旅行は三泊四日。
あと、三日もある。
だけど、右脚首が治ってくれなきゃ何もできない。
できない訳ではないが、これ以上悪化した方がもっと何もできなくなる。
私は人目のない山で休んでいた。
「里奈?どうかしたのか?」
「蓮……」
蓮は一人だった。
「あれ?蓮の班の人は?」
「ちょっと抜けてきた。それよりも……里奈の班の奴らは?」
「……実は、私、班がない。」
そう言った瞬間、蓮はポカンとした顔になった。
「は?迷子か?なら、班員を誰か教えてくれれば」
私は蓮の話を遮り。
「あの、そういう事じゃないの。元々いないの。寸前になっても私、班の人決まらなくて、皆だれかと組んでるから一人なの。だけど大丈夫だよ!」
「なら、俺と周ろうよ。明日から」
嬉しいかった。
けれど、問題点もある。
「それじゃあ、蓮の班の人はどうするの?」
「んー……どうにかして逃げ切る」
無理がある気がする。
「うん!ありがとね!」
「ほら、戻らないと怒られる」
そう言って蓮は私の腕を引っ張り、座っていた私を立たせようとしてくれた。
「痛ッ……⁉」
右脚に激痛が走った。
「どうした!どこが痛いんだ?」
「……ッ!右脚を……さっき捻っちゃったかも」
そう言い、私はまた座り込んだ。
「どの辺が痛い?」
私は右脚首を指差した。
「……おいで」
そう言って蓮は私をひょいとおんぶした。
「え……いいよ?重いし」
「大丈夫。脚が悪化する方が嫌でしょ?」
私はコクンと頷いた。
私は保健の先生のところに連れていかれ、蓮は先生に事情を説明した。
「……小栗さん、捻挫してしまってる。全治二週間ほど……残念だけど、明日の登山は部屋で休めるかしら?」
「はい……ありがとうございました。」
これじゃあ、登山どころか修学旅行じゃなくなってしまう。
私は皆より先に部屋に行った。
生活班と活動班というものがあって、活動班は私一人だけど、生活班はすずや仲の良い子もいるからラッキーだ。
「だけど、明日とか何してればいいの?」
それが問題点。
捻挫は治るからいいけど、修学旅行はこれで終わっちゃう。
「あ、里奈ー!ただいまー!」
すずや他の子も帰って来た。
「あ、おかえりー」
「里奈どうして先に来てたの?だって、どの班も今帰って来たんだよ?」
「あのね、捻挫しちゃった!あはは……」
私は軽く笑ったが皆は目を丸くしていた。
「うぇ――!大丈夫なの⁉」
皆焦っていた。
「うん。大丈夫だよ。心配かけちゃってごめんね」
「里奈が大丈夫ならいいんだけど。安静にね?」
そういえば。
「ねぇねぇ、三日目ってキャンプファイヤーあるでしょ?」
「うん!一番の目玉はキャンプファイヤーでしょ!……里奈、見られるといいね!」
「うん」
そして、二日目になった。
「じゃあ、里奈行ってきまーす!」
「いってらっしゃい」
皆行ってしまった。
なにしよう……そうだ読書。
私は持ってきていた本を取り出し読み始めた。
少しすると。
「里奈?」
ジャズの声がした。
「ジャズ?登山は?」
「里奈こそどうしたの?僕は荷物を取りに来た」
ジャズは前よりも日本語が話せるようになった。
「脚を痛めていしまって……」
「え?大丈夫?……骨折とかしてないよね?」
骨折はしてないけど。
「捻挫しちゃった。それよりも、登山行かなきゃじゃない?」
「……うん。お大事に……待って」
話が終わるかと思えば、私が座っていたベットにジャズが近づき、私を押し倒した。
「え……?」
ジャズの顔と私の顔が数センチで触れるところまできた。
軽く私の唇とジャズの唇が重なった。
「里奈。それに……誰だ?」
この声は蓮だった。蓮が私たちを見ていた。
最悪のタイミングだ。
「蓮、勘違いしないでね……?」
蓮の顔は険しくなっていた。
「里奈、この人は誰?」
ど、どうしよう。