六時間目が終わり、今日は部活がないので寮に戻る。
零れ桜学園の寮は普通は二人で一つの部屋だけれど、私は人数の関係で一人だ。
でも、一人の方が楽しい。
一人より、大人数の方が楽しいかもしれない。でも、私は一人がいい。
中学の時はみんなで遊んでいたけれど、高校に入って将来について考えている友達も多くて中々遊べない。
「あれ?さっきの本……」
教室に置いて来てしまった。
けれど、読みたいので校舎まで行くことにした。
「はぁ、結構距離あるー!」
校舎まで少し距離がある。
だが、家と比較したら、だマシなのかも。
「失礼しますー……」
良かった。誰もいない。
「あった!」
戻ろうとしたら。
「あれ?さっきのー……なにか忘れ物?」
「あ、東堂……君。借りた本、忘れてしまったので。じゃあ」
早く戻ろう。
「うん。また明日」
予想外のことが起きたけど、無事に本を取りに行けて良かった。
夕食の時間は食堂に行く。
食堂は男女同じところにある。
だから、また叫び声で埋め尽くされる。
みんな友達と喋りながら食べている。
「私は一人か……」
なんて自分で言って少し虚しくなる。
「ね、ねぇ、隣いい?」
一人でいる子なんて初めて見る。
「いいよ」
「あ、ありがとう!」
失礼だけど、こんな子いたっけ。
中学でも見たことない顔。それに人間だ。
「あ、私、笠井すずっていうの。今年から転校して来て四組なの。よろしくね!」
まさかの同じクラス。
「私は小栗里奈だよ。同じ四組、よろしく」
部屋どこなんだろう。
「あのさ、すずちゃんって部屋どこなの?」
「あー……それが、後で寮長さんから聞くの。だから、わかったら教えるね」
「そっか。じゃあ、後で教えてね」
私たち、高等部の寮長は藤原彩羽先輩。
とても優しくて、人気の先輩だ。
すずちゃんと夕食を食べた後、彩羽先輩が私の部屋に来た。
「里奈ちゃん、初めて相部屋の子ができるわね」
先輩が言った後、すずちゃんが出てきた。
「里奈ちゃん。これからよろしくね!」
「あれ?知り合いだったの?」
先輩が不思議そうに言った。
「そうなんです。たまたま食堂で会ったので」
「そうだったのね。まあ、二人とも仲良くね。里奈ちゃん、寮のこと教えてあげれるかしら?じゃあ、お邪魔しましたー!」
そのまま、先輩は出て行ってしまった。
「すずちゃん、荷物の整理出来たら、少し、散歩行かない?」
「うん!」
零れ桜学園の寮は普通は二人で一つの部屋だけれど、私は人数の関係で一人だ。
でも、一人の方が楽しい。
一人より、大人数の方が楽しいかもしれない。でも、私は一人がいい。
中学の時はみんなで遊んでいたけれど、高校に入って将来について考えている友達も多くて中々遊べない。
「あれ?さっきの本……」
教室に置いて来てしまった。
けれど、読みたいので校舎まで行くことにした。
「はぁ、結構距離あるー!」
校舎まで少し距離がある。
だが、家と比較したら、だマシなのかも。
「失礼しますー……」
良かった。誰もいない。
「あった!」
戻ろうとしたら。
「あれ?さっきのー……なにか忘れ物?」
「あ、東堂……君。借りた本、忘れてしまったので。じゃあ」
早く戻ろう。
「うん。また明日」
予想外のことが起きたけど、無事に本を取りに行けて良かった。
夕食の時間は食堂に行く。
食堂は男女同じところにある。
だから、また叫び声で埋め尽くされる。
みんな友達と喋りながら食べている。
「私は一人か……」
なんて自分で言って少し虚しくなる。
「ね、ねぇ、隣いい?」
一人でいる子なんて初めて見る。
「いいよ」
「あ、ありがとう!」
失礼だけど、こんな子いたっけ。
中学でも見たことない顔。それに人間だ。
「あ、私、笠井すずっていうの。今年から転校して来て四組なの。よろしくね!」
まさかの同じクラス。
「私は小栗里奈だよ。同じ四組、よろしく」
部屋どこなんだろう。
「あのさ、すずちゃんって部屋どこなの?」
「あー……それが、後で寮長さんから聞くの。だから、わかったら教えるね」
「そっか。じゃあ、後で教えてね」
私たち、高等部の寮長は藤原彩羽先輩。
とても優しくて、人気の先輩だ。
すずちゃんと夕食を食べた後、彩羽先輩が私の部屋に来た。
「里奈ちゃん、初めて相部屋の子ができるわね」
先輩が言った後、すずちゃんが出てきた。
「里奈ちゃん。これからよろしくね!」
「あれ?知り合いだったの?」
先輩が不思議そうに言った。
「そうなんです。たまたま食堂で会ったので」
「そうだったのね。まあ、二人とも仲良くね。里奈ちゃん、寮のこと教えてあげれるかしら?じゃあ、お邪魔しましたー!」
そのまま、先輩は出て行ってしまった。
「すずちゃん、荷物の整理出来たら、少し、散歩行かない?」
「うん!」