会長さんが来た。
「会長さん……？」
　会長さんは、彩羽先輩と明華先輩といた。
「会長がどうにかしてくれるんじゃない？」
　そう言ったのはすずだった。
　その後、すずの予想通り、会長さんは力を使った。
「危ない！」
　そう言われ、私は腕を引っ張られた。
「ちょっ……と⁉」
　私のことを引っ張っていたのは、東堂君。
「いや、急にごめん。いくら由愛が気を付けていたとしても、もし当たったらお前、死ぬからな？」
　それはそうかもしれない。
「……」
　会長さんの力は、『電気』を操れる。
　自分の好きなように『電気』を操れる。
　威力は弱いあやかしだったら一瞬だ。
「やっぱり、会長さんはすごい」
　ケンカをしていた二人も止められる。
「里奈、戻ろ！会長も言ってるし――」
「うん。そうだね」
　一瞬で、皆が騒いでいるのを静かに出来るし、本当に完全無欠。