レモンクォーツ


この素晴らしい世界に祝福を! - 11話 - ンはエリス教の総本山である【アクシズ教】に居た。
エリスと出会い、転生した彼は、この「異世界でアクア様と出会うためならなんでもする」という願いの為に冒険者となったのだ。
そして、エリスの頼みを受けてこの世界へと来たが......?
[完結] この素晴らしい天職に祝福を!! - 12.魔王軍幹部 - ンとン
ここはアクセルの街。今日も平和......とは言い難いけど、それでもなんとか生きている街だ。
今ここに居るのは、俺と女神さま、それにもう1人。名前はベルディアさん。デュラハンなんだけれど。「......それで?
どうしてこんな辺境の街に来たんだ?」「えっとね、あの街の近くで変なモンスターが現れるから調べて欲しいって手紙が来たんだよ。多分『頭のおかしい』とかそんな意味の罵倒だと思うけど......」
その言葉を聞いた途端、ベルディアさんはピクリと眉を動かした。ああこれは、アレか。昔、俺が聞いたのと同じ理由かな。「もしかして、その手紙はこの方についてですか?」 俺はそう言って、一枚の写真を取り出す。写っているのは、銀髪の女の人だ。 それはかつて、俺がアクア様に会った時に見た写真と同じものだった。「......ああ、確かに彼女からだな。何故お前がそれを知っている?」「実は俺も彼女の事を知っているんですよ」 そう言うと、ベルディアさんが驚いた表情を浮かべた。まぁ、当然だろうな。何せ彼女は、ベルディアさんの仲間を殺した相手なのだから。「俺の知り合いにも似たような名前の方が居ましてね」「......そうか。いや、すまないな。お前にも関係のある事なのに、無粋だったな」「構いませんよ」「それでその女性の名前はなんと言うんですか?」「ああ、名はダクネスと言ってな。俺よりも強い剣士なんだが、少々頭が固くてな......」「そうなんですね。あ、それなら一度戦ってみますか?」 そう言った俺を不思議そうに見ながらベルディアさんが首を傾げた。「どういう事だ?」「実はですね......っ!」 突然地面が大きく揺れ始めた。「うおっ!? じ、地震!?」「違う! 気をつけろ!」 ベルディアさんの言葉で辺りを見回すと、遠くの方に大きな影が出来ている事に気がついた。その影はどんどん大きくなっていき......って、まさか!?
「デビルロードかよ!? なんでこんなとこに......!」 空を見上げると、そこには巨大な蜘蛛のような怪物の姿が映っていた。 しかし妙だ。デビルロードの巨体ならば既に誰かが気づいていてもおかしくない筈だし、なによりも......。「何か変だ......」「どうかしたのか?」「いえ、気のせいだといいんですけどね......」
この素晴らしい世界に祝福を!(凍結中) - episode3 この素晴らしき世界へようこそ!(凍結中) - ん~っ、今日も良い天気だなーっ!! - ンははるばる、この街まで来ました!! - インシティへ! ~異世界転移したカズマ達は、この世界でどう生きて行くのか。そしてカズマ達の目的とは一体......?~ - ンとある男の話をしようじゃないか? - インシティへ行こうぜっ!!~
ここはとある国にある小さな村。そこに降り立った一人の男の姿があった。男は長い茶髪に茶色の目を持っているイケメンである。彼は誰かを探しているようでキョロキョロと周りを見回していた。すると後ろから金髪ポニーテールをした女性が走って来て男の背中に向かって飛びついた。「お兄ちゃんお帰り~!
えへへ、今日のお仕事終わったんだ?」「うわっ!?
おまっ!
急に抱きつくなよ!
びっくりするだろうが!!」「ごめんごめん。でもお兄ちゃんに会っちゃったんだもん~」 そんな兄妹のやり取りを見ていたのは赤髪の少女だった。「あのぉ~お兄さん。妹さんはお知り合いですか?」「はい、そうですけど......」「私はクリスだよっ!
ねぇキミの名前はなんて言うのかな? 聞いてもいい?」「あぁ、俺は和真と言います。よろしくお願いします」「うん、よろしくね和真くん」 そう言ってニコッと笑うクリスを前に顔を少し赤くする和真。「どうしたの? 顔赤いよー?」「......なんでもねぇよ。それよりこの村の人じゃないみたいだが何かあったのか?」 照れ隠しの為に話題を変えた和真の後ろで、ガバッっと起き上がるクリスの姿があった。彼女はとても目が