ホワイトオパール

俺はヒーローの隠し子だった。
その個性は英雄と呼ばれた - episode1 始まり - ん?俺、何を言ってるんだ?まぁいいか! - ンッ
「はぁ......またかよっ!!なんでこうなってるんだよ!!」
そう叫びながら彼は路地裏を走っていた
彼は今人生二度目のピンチを迎えていたいや、彼の場合もう2回目になるのだろうか...
彼は前世で自分の父親である”オールフォーワン”との戦いで重傷を負い、その傷が元となって死んだはずだった......しかしどういうわけか今世では何故か傷が癒えておりピンピンしていた......そして更に彼が驚いたことはそれだけではなかった 『おいおい、こんなとこに逃げ込んじゃってよぉ~』 『せっかく俺が追いついてあげたんだぜぇ?』『俺たち友達だろぉ?ちょっとくらい分けてくれたっていいだろぉ?なぁ!!』『早くしろっ!』「......ッ!!しつこいんだよッ!!!」 彼の目の前に5人の不良集団が現れた......彼らは俗に言う”ヴィラングループ”であり彼はそこに一人で追いかけ回されていたのだ
何故こんなことになったのか?それは遡ること数十分前.........
とある昼下がり、学校が終わり家に帰ろうとしてた時だ、一人の女性がチンピラらしき男たちに囲まれてる姿を見たので助けようとしたら逆に自分が追いかけられる羽目になってしまったという訳である
だが......
「ハァ、ハアッ!!ここまで来りゃあ流石に追ってこねぇだろ...」 追手を撒いてから数分後、ようやく自宅へと帰ることができた......のだが、そんな彼を待っていたのは予想外の出来事であった「おかえりなさい......兄さん!」 玄関を開けるなり出迎えてきたのは自分と同じ顔をした少女だった その容姿は彼にとって見慣れた顔であったが見慣れないものがあった......なぜならその子の後ろにまるで天使のような白い翼を持っていたからだ「えっ!?何でお前がここにいるんだよ“雪音”......」 この少女の名は“天羽
クリス”、前世において彼は彼女の兄であり、父であった「何でってここは私の家だしそれに私は兄さんとは別人だよっ!?」「じゃあお前は一体誰なんだよ?」「だからさっきから何度も言わせんなよ......私は正真正銘あんたの妹だよ......バカ兄貴!!」「.........えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!??????」 これが彼こと【轟
あとがき】が出会った二人の少年の話である
俺の目指す道・・・ - episode2:遭遇・・・・ - ンとした空気のまま二人はリビングへと向かった「えっと............それでクリスはいつ頃こっちに戻って来たんですか?」「あぁ、それなんだが実は今朝目が覚めた時には既にこの世界にいたんだよ。でもその時には既にあたしの家も家族全員居なくて途方に暮れてたところに兄さんが来たって流れだな」「・・・なるほどな、大体わかったわ・・・まぁいいや」
そして時は戻り現在に至る「......とりあえず色々聞きたいことはあるけど一番気になったことを聞いていいか?」「別にいいぜ?」「・・・・・・お前さっき俺のことを“兄貴”って言ったよな?ってことは俺もお前の兄貴になるのか......?」
俺とクリスの間に沈黙が流れた・・・・・・先に口を開いたのはクリスの方だった「いやいやいや違うよ!いくら何でも兄さんとあたしじゃ似ても似つかないし・・・」「そうか、残念だわ・・」
「......あっ!でもさ兄さんが良ければ兄さんの知り合いにも紹介したい人がいるんだ♪」「・・・どんな人ですか?」 クリスがそう言うと俺はふと疑問に思ったので彼女に質問を返した「確か名前は“ツヴァイウィング”っていう二人組のアイドルらしいんだけど......知ってる?」「ん~知らないかな・・・俺テレビあんま見てないからなぁ」「そっかぁ・・なら会った時に驚くんじゃないかなっ♪
戦姫絶唱シンフォギア ~聖槍と共に生きる防人~ - 第2話:運命と出会う前・・・・ - ンッン~~~・・・この感じはっ!!」「何か見つけたのか兄さん!?」 突然俺が叫んだことでクリスは少し驚いている様子だ・・・しかしそんなことはお構いなしに俺はある一点へと視線を向けていた
「これは・・・・・間違いない!!今あそこで誰かの声が聴こえたぞ!?」「・・・本当か兄さん!?」「あぁ、しかもこの先かなり大きな声出してるみたいだから多分ここから近い場所だと思うんだ!」
それから俺たちはその声がする方向に走って行った・・・その先で見た光景は・・・信じられないものだった・・・・・何故なら・・・
そこにはノイズの大群に囲まれている赤い髪の女性と銀髪の女性が居たからだ「なっ!?嘘だろっ!?」「何としてでも助けるぞ!!」 そう言って俺たちは駆け出していった「ちょっと待て兄さん!!」 クリスの呼び掛けに応えることなく一心不乱に向かう そうしないとあの二人を助けられないような気がしたから・・・・・・・・・・
あとがき