「叔母さんが無理矢理私を結婚させようとするの、先生から断りのお返事頂いて、そうしたらすぐに次のお見合いをセッティングされて、好きな人がいることを告げると、結婚の意思があるか確認したいって、会わせろって言われて、彼に叔母さんと会ってほしいと頼んだらそんな気持ちはない、面倒だから別れたいと言われて……」

「そうだったんですね」

「好きでもない男性と結婚するなんて無理だよ」

「確かにそれは出来ませんよね」

「お願い、私をここにおいて、大我先生」

真由香さんは両手を自分の顔の前で合わせて懇願した。

そして、俺と真由香さんの同居生活が始まった。

そんなある日、最上が俺のマンションにくると言い出した。

「大我、今日お前のマンションに泊めてくれないか」

最上の突然の申し出に俺は慌てて断った。

「無理、無理」

「なんだよ、怪しいな」

「別に怪しくなんかないよ」

「そうか、じゃあまた今度な」

「ああ、悪いな」