「当たり前だろ、最上が聞いたら怒り出すぞ、俺を信用しろって」

「わかった、病院へ戻るよ」

そして俺と真由香は病院へ向かった。
「真由香、おかえり、大我に思いっきり抱いてもらったか」

最上先生は相変わらずの態度だった。

私は最上先生にグチをこぼした。

「寝ちゃった」

「はあ?」

「大我ったら起こしてくれないんだよ、朝まで私の隣に横になって平気なんだよ、私はそんなに魅力ないのかな」

「大我は優しいからな、お前の身体を心配したんだろう」

「こんなに愛らしい妻が横に寝てたら、抱きしめたいって思わないのかな」

「真由香らしいな、自画自賛するとは」

「最上先生は梨花さんを毎日愛したいでしょ」

「そうだな、大我に抱いて欲しいなら早く元気になれ」

「うん」

私は手術を控えて毎日検査が続いた。

俺は内科の外来が終わると、真由香の病室へ向かった。

「真由香、大丈夫か」

「大我」

真由香は満面の笑みを見せた。

「顔色良さそうだな」
「うん、退院しようかな」