私はその女性の車を見送ってから大我先生の元に駆け寄った。

「大我先生、今日最上先生の診察があって血液検査とレントゲン撮ってきたの」

「そうか、大丈夫だった?」

「私は大丈夫、でも最上先生は心配性なのか、無理するな、走るんじゃない、呼吸は苦しくないかってもううるさくて……」

「みんな、真由香さんを心配なんだよ」

「大我先生も私を心配してくれてるの?」

「当たり前だろう」

「先生、寒いから部屋に入れて」

「ああ、そうだな、こんな薄着してるからだろう」

「だって、昼間は暖かかったんだもん、昼ごろから待ってたんだよ」

「そんなに?」

大我先生は私を部屋に招き入れてくれた。

「大我先生、あの人と食事済ませちゃったの?」

「ああ、なんか食うか」

「うん」

「着替えてもいい?」

「ああ、そっちの部屋使って」

私は案内された部屋に入って着替えた。

以前私が使わせてもらったままになっていた。

荷物を整理して部屋着に着替えた。

洗面道具をウオッシュルームに運んだ。