「恐れ入りますが、ただいま面会出来かねます、日を改めてお越しいただけますようにお願い致します」

「手術は成功したと聞いたのですが、何か病状に変化でもあったのでしょうか」

「申し訳ございません、ご家族様以外にはお答え出来ないことになっております」

「そうですか、また日を改めます」

俺は受付で対応していた男性に目が止まった。

あのキーホルダー、確か真由香さんが彼とお揃いだと言っていたものだ。

と言うことは、真由香さんの元彼?

「あのう、失礼ですが、松本真由香さんのお見舞いにこられたのですか」

「はい、あのう……」

「いきなり失礼致しました、当病院の内科医の日下部大我と申します」

こいつか、真由香が言っていた側にいて欲しい先生って。

「真由香から聞いてます、病気を見つけてくれた命の恩人だと、自分は溝口明と申します」

「手術の執刀をしたのは当病院の外科医最上です、自分は何もしていません」