『大我先生、私は唇にキスしてほしかったのに、おでこなんて私はもう立派な女性よ、手術は三日後だから、また病室に会いにきて、私は大我先生が大好き』

返事くれるかな、今は仕事中だから、スマホを見るのは夜だよね。

その頃、俺は真由香さんからのLINEに気づき、スマホを開いた。

真由香さんの言葉に自然と頬が緩む俺がいた。

真由香さんにキスしたら、俺は抱きしめずにはいられないだろう。

『真由香さん、ありがとう、そんなふうに言ってくれる女性は真由香さんだけだよ、でも今は不安な気持ちが俺を、いやドクターを求めてるんだよ、手術が終わって退院したら、彼に事情を話しして、やり直すといいと思うよ』

俺は敢えて真由香さんを突き放した。

私は大我先生からの返事はてっきり夜だと気を抜いていて、大我先生からのLINEに気づかなかった。

夕方になっても真由香さんからのLINEが未読だった俺は急に不安になり、外科医局へ走り込んだ。

「最上、真由香さんの様子みてくれないか」