「そんなことしたら嫌われちゃう」

「大丈夫だよ、逆に押し倒されちゃうかもよ」

「もう、最上先生は下品なんだから、大我先生はそんなことしません」

そして最上先生は私のために大我先生を呼びに行ってくれた。

「大我、真由香が呼んでるぞ」

「はあ?もう俺の手を離れたんだ、俺の患者じゃない」

「冷たい奴、これから真由香は手術を受けるんだよ、励ましてやれ」

「お前が執刀医だろ」

「あっ、そう、じゃあ、俺が元気づけてやるよ、濃厚なキスでもしてやるかな」

「駄目だ、何を考えてる」

「俺の励まし方に文句つけるなよ」

「わかった、俺が行く」

「キスしてやれよ」

なんかまんまと乗せられた気がしないでもないが、とにかく俺も真由香さんに会いたかった。

俺は真由香さんの病室へ向かった。

ドアをノックすると「はい」と真由香さんの返事が返ってきた。

俺は病室に入った、真由香さんの顔がパッと輝いて「大我先生、会いにきてくれたのね」そう言って俺を手招きした。

真由香さんには敵わないな。