全く面倒だな、仕方なく会ってすぐに断ればいいかと思い、見合い場所へ足を運んだ。
相手のお嬢さんは二十歳、嘘だろ、どう言うつもりなのか、理解不能だ。
でも断る理由に年の差は好都合だった。
「後は二人で話をしてみなさい」
「そうですね」
相手のお嬢さんは松本真由香、松本ホールディングスのご令嬢だ、付き添ってきたのは叔母とのことだった。
「あのう、日下部さんはお医者様なんですって」
「そうです、最上総合病院の内科医をしています」
「最上総合病院、日下部総合病院の間違いではないのですか」
「日下部総合病院は兄が継ぐことになっているので、医学部同期の最上の病院で勤務させて頂いています」
「そうなんですか」
と、この先話が続かない。沈黙が流れる中、彼女が口を開いた。
「日下部さん、私、好きな彼がいるんです」
「えっ」
「驚きますよね、だって叔母が無理矢理見合い話を持ってきたんですもの」
「そうなんですか」
「このお話日下部さんから断ってください」
「分かりました」
相手のお嬢さんは二十歳、嘘だろ、どう言うつもりなのか、理解不能だ。
でも断る理由に年の差は好都合だった。
「後は二人で話をしてみなさい」
「そうですね」
相手のお嬢さんは松本真由香、松本ホールディングスのご令嬢だ、付き添ってきたのは叔母とのことだった。
「あのう、日下部さんはお医者様なんですって」
「そうです、最上総合病院の内科医をしています」
「最上総合病院、日下部総合病院の間違いではないのですか」
「日下部総合病院は兄が継ぐことになっているので、医学部同期の最上の病院で勤務させて頂いています」
「そうなんですか」
と、この先話が続かない。沈黙が流れる中、彼女が口を開いた。
「日下部さん、私、好きな彼がいるんです」
「えっ」
「驚きますよね、だって叔母が無理矢理見合い話を持ってきたんですもの」
「そうなんですか」
「このお話日下部さんから断ってください」
「分かりました」