峻助がトイレから戻ってきた。

「パパお帰りなさい」

「ただいま、早く寝ろ」

「うん、パパ?僕ね、パパの会社であった藤ヶ谷社長大好きだよ」

「そうか、今度一緒に仕事しようかと思ってる」

「そうなんだ、いいと思うよ、また会えるね」

峻は峻助の肩を抱き「そうだな」と微笑んだ。

峻助は琉の血の繋がった子供だ、あいつも当時はあまり子供に執着はなかったんだろうが、やはり会いたいと俺に言ってきた。

そして会社の将来を見据えて合併を考えたのだろう。

峻助が三十歳を目前の頃に社長就任出来たら・・・後二十五年か。

それまでにそれなりの会社に育て上げる、藤ヶ谷社長と共に。

峻助は俺の息子だ、そして雫は俺の妻だ。

この事実は変わらない。

そして新たに加わった事、それは藤ヶ谷琉は俺の仕事仲間だ。

二人で峻助の為に、そして二社全社員の為に全力を尽くそうと決心した。

そして、峻助が大きくなったら、雫と愛し合いたい、恋人同士のように・・・

あいつが雫に対して今も尚愛情を感じている事は、態度を見ていればよくわかる。

俺はずっと嫉妬しながら雫と共に生きていくのだろう。

雫だけを見つめながら・・・