私は夕食の支度をして峻の帰りを待っていた。

「雫、ただいま」

峻が帰って来た、思ったより表情が笑顔で良かった。

「お帰りなさい、お疲れ様です」

私も目一杯の笑顔で出迎えた。

「チビ助は変わりないか」

「はい」

峻はいつもチビちゃんのことを、気にかけてくれる。
峻はソファに腰を下ろし、私を手招きした。

「雫、こっちへ来い」

「食事の支度がまだ・・・」

そう言いかけた時、峻はソファから立ち上がり、私を抱き寄せた。

「雫、これから何があっても俺に着いて来い、俺はお前を誰にも渡さない、覚悟してくれ」

私の腰をぐっと引き寄せ唇を重ねた。
峻の舌が私の中に入り込んで私の舌に絡ませた。
しばらく息をするのも忘れて、峻のキスを受け入れた。
唇が離れて、私のおでこに自分のおでこをくっつけると、心臓がドキドキして顔が真っ赤になるのを感じた。

「雫は可愛いな、俺のキスで真っ赤になって」

「もう、からかわないでください」

「からかってないよ、俺の本心だ」

峻は私を見つめて、耳元で囁いた。

「俺は雫を抱きたい、どれほど我慢しているかわかるか」

そう言って、私の頬を両手で挟み、チュッとキスをした。