私は琉に峻の元に戻る事を告げた。

「どう言う事?子供に取って血の繋がりがある父親がいいに決まっているだろう」

そんな事わかってるけど、峻が好きなんだもん、
離れてみてよくわかったの。
私は心の中で叫んだ、口に出しては言えない事を

「琉、ごめんね」

私は琉の元を飛び出そうとドアの方に向かった。
琉は私の腕を掴み引き寄せた。

「雫、行くな、僕の側にいてくれ」

琉は私の唇を塞いだ、突然の事に固まってしまった私は、どうする事も出来ず、琉のキスを受け入れてしまった。

「雫、僕が雫と子供を守るから結婚しよう」

「琉」

琉は切ない表情で私を見つめた。
そして私の頬を両手で挟み「雫、信じてるから」
とキスをした。