次の日。

 公園に着く。結構広めでランニングも出来て、小さなテニスコートもある公園。見渡すと遊具コーナーに三人の男子がいた。

 あっちゃんはブランコに乗りながら目を瞑り、あとのふたりは並んだふたつのベンチにそれぞれ横になり、これまた目を瞑っている。

 とりあえず誰も私の存在に気がついていないから、あっちゃんに小声で声をかけた。

「あっちゃん」

「うぉ、びっくりした!」

 昨日とは反対で、今日は私があっちゃんに声をかけ驚かせた。

「おーい! ナツ来たぞー」

 他のふたりが身体を起こした。

「ナツだ!」

 大きめな男子がこっちを見て目を輝かせ「カメラカメラ」と呟きながら鞄からカメラを取り出し、いきなりこっちにレンズを向けてきた。

 ん? ナツって私? いきなりカメラ向けられてる?