「話を作ったりも練習に良さそうだけど、それよりも、台本の演技練習は?」

「それよりもって何? こうやって話作って演じるの、すっごく楽しいんだから!」

 彼はムッとしていた。

 ちょっと言い方間違えたかな?って私は反省した。


「しかもね、これを習慣化して、何年かたったら、テーマを決めるだけで、登場人物や物語がすらっと頭の中で描かれるようになって、ひとりで何役もやって遊んだり、更に面白くなるんだよ! ちなみに、個性的なキャラを作る時はコントとか、ギャグ漫画とか参考にしている事が多いかな」

 今何か作って!と言われても、何も思い浮かばない。それを彼はさらっとやって、上手に演じる。尊敬した。

 そして、キラキラしながら語っている。

 彼のキラキラ。好きな事をしているのが本当にひしひしと伝わってくる。