「美希より大切な人はいない、どう言う事だ」

私はその場に居た堪れず、望月さんから離れた。

「美希ちゃん、待って」

スマホは切れた。


「望月、おい」

俺は戸惑った、望月と美希が一緒にいるのか。

望月のスマホを鳴らした、応答はない。

美希のスマホを鳴らした、応答はない。

俺は麗子お嬢さんを置き去りにして、マンションに向かった。

その頃、私の後を望月さんが追ってきた。

「美希ちゃん、どこ行くの?」

望月さんに腕を掴まれ、引き止められた。

次の瞬間、お腹が痛くなり、私は救急車で、病院に運ばれた。

望月さんは彼に連絡してくれた。

彼は病院へ急いだ。

私は切迫流産になりかけたが、事なきを得た。

安静を余儀なくされ、しばらく入院することになった。

病院に駆けつけた俺は、望月を捕まえて事情を聞き出した。

「望月、どう言う事だ、なぜ美希とお前が一緒にいるんだ」