「そうか、そうだよな、じゃ、今日は久しぶりにくっついて寝るか」

「はい」

私は妊娠かもと言う事態に不安と期待で寝られなかった。


俺は一瞬固まった。

美希から妊娠かもしれないと言うことを聞かされて、期待と喜びに胸が大きく高鳴った。

「美希、もう寝たか」

「いいえ」

「嬉しすぎて寝られねえよな」

彼は嬉しいと言ってくれた。

でも、高年齢出産のこと、RHマイナスの血液型のことなど、問題は山積みである。

それに引き換え、彼はウキウキして眠れないとすごく嬉しそうであった。

朝、東條さんに連絡して、午前中遅れると言って、病院に一緒について来てくれることになった。

産婦人科に着くと外来の手続きをして待合室で待機していた。

「鏑木美希さん、診察室にお入りください」

名前を呼ばれて、初めて蓮さんと結婚したんだと実感した。

「美希、呼ばれてるよ」

「あっ、はい」

診察室に入った。

「鏑木美希さんですね、検査の結果、妊娠二ヶ月に入ったところです、おめでとうございます」